逃げてはいけない。
文化勲章受章者の俳人有馬朗人さん。芸術にも造詣が深く、89歳ご高齢の文化人なのに何処かお茶目な一面もあり、どこへ行っても人が集まってくる魅力的な方。
元々は学者だが、東大総長。小渕政権下では文部大臣、科学技術庁長官なども務めていた人だ。
氏は原子核物理学を研究されていてその昔、学生の時アメリカに1年留学されていたそうだ。
学問上尊敬するアメリカの教授に師事していたそうだ。
ある日”水爆の親”と言われている原子物理学の大家(原爆を作った人巨匠) が来るというので、折角だからと、3人でランチということになったそうだ。
常々、本来科学は人類の平和のためになるものを作らないといけない、、とずっと思っていて。
まだ若かった氏は、この機会になんとしても問い正さなければ、、、とその思いをぶつけたそうです。
ランチもそこそこに、
「なぜ、あなた方は、日本がもう負けるとわかっている時に、広島と長崎に、あんなものを落としたんですか?」
たちまちランチどころではない空気になって、2、3時間 ずーっと3人で議論したけれど、結局尊敬しているはずの巨匠たちはごちゃごちゃと理屈を言って、議論は別れたまま、
全く納得できない状態で戻ってきた、本当に残念、いまだに残念だと思ってる。
とある映像で語っておられた。
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学問を目指すという部分では尊敬していても、結局やる側とやられる側でこんなにも意識が違うのですね。
大好きな科学では大尊敬しているのに、この部分は理解しあえないというのが悲しすぎます。
氏は専門である科学は勿論、海外経験も豊富で文化的なことにも造詣が深く、言葉が入ってきます。
2016年アメリカのオバマ前大統領の広島訪問で被爆者の方とハグしていた絵には本当に心が動かされました。
今年は甲子園で黙祷をする機会はないけど、終戦記念日を前にして、、
お互いそれぞれ深い事情はあるだろうが、この問題から逃げてはいけないと思う。
ずーっと考え続けないといけないと思う。
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