ピアノとドラム

幼い頃からずーっとピアノを弾きたい、習いたいと思っていたけど、習い事が出来るような余裕がなく、

勿論ピアノも周りに無かった。

 

中学になって地元の楽器屋の息子(今も親友)と出会ったことで、彼と一緒に(当時は不良と言われた😎)バンド活動を始めた。

毎日が青春だった。世の中にこんなに楽しいことがあるんだ!って。

 

安物のコード譜を見ながら、学校の音楽室の空き時間などを使ってピアノを弾いた。

家では頭の中に鍵盤を浮かべて想像で練習した。

 

当時はハードロックを聴いていたのでジョン・ロードやリック・ウエイクマンのソロを頭でイメージしてた。

インプロってなんだろう、、って思いながら、、

 

結局、我流なので思うように弾けず、ちゃんとした先生につきたい!と思っていたけど、叶わなかった。

そのうち家で練習できないピアノよりも、スティックで畳や毛布を叩くことなら家でも出来る、ドラムの方に興味が移っていった。それでも、ピアニストに対する憧れが今もずっと残っていて、ピアノを演奏するようにドラムを叩いているのかも知れない。

今でも自分はドラマーというよりもピアニストだとどこかで思っている節がある。

 

留学して以降、素晴らしい演奏家たちとの機会があるごと、この人たちは本当に凄いな〜、自分はどうすればいいんだろう、

と何度も考えた結果。

「素晴らしい才能を持ったピアニストと演奏する」のが自分にとっての使命かも知れないと思うようになっていった。

 

そんな始まりから半世紀が経過して今、素晴らしいピアニストとの幾つかのデュオ・プロジェクトを持つことができるようになった。

 

NordNoteはピアニスト浅川太平とともに、2013年の運命の出会いからスタートした、北をモチーフにしたDuoプロジェクト。

 

The Third Tribe はその昔トリオで共演していたピアニスト小林洋子の病気からの復帰のタイミングで2018年に結成。

二人のオリジナルを中心にしたDuoプロジェクト。

 

Tones Shapes and Colours はキム・ハクエイとの即興を中心としたプロジェクト不定期で活動中。

 

いずれも目が眩むような素晴らしい才能の持ち主ばかり。アンサンブルの最小限の編成で、彼らに刺激を受け、どのような音楽が生まれるか今後も楽しみである。


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